ウガンダの主食マトケを作ってみた。調理方法教えるね。
こんにちは。おおのです。
ウガンダの食べ物の代表バナナ。毎日のようにバナナを食べています。
ウガンダのバナナについてはこちらをどうぞ。
ウガンダに来て半年以上経ってついに、調理用バナナ、通称マトケを調理してみました。
需要はない気がしますが、その様子を紹介しますね。これでもかってくらいマトケの写真ばっかりです。
ウガンダ料理の先生
今回わたしの先生になってくれたアグネスです。かわいいでしょ。
アグネスは17歳の女の子。私の隣人(大家さん)のところでメイドとして働いています。毎日、朝昼晩と隣人たちのご飯を作っている働き者です。
私が帰るといつも「Welcome back!(おかえり!)」って言ってくれるのでうれしいです。
彼女が使っているキッチン。
壁は一面、煙で黒くなっています。
※ここで料理したので写真は暗めです、すみません。
必要な材料
マトケ
マトケ(バナナ)の葉っぱ
マトケの調理方法。
要約すると、皮むいて、お鍋の準備して、蒸すして、つぶすだけ。
1.まずは皮むきから。
皮むきがとっても重要。
持ち方はこう。先端を上にするといいらしいです。
そして包丁をザクッと入れて皮をむきます。
皮をむいたところと皮をむいたところの間(ちょっと山っぽくなったところ)に緑色(皮)が残ったりするので、ここもきれいに取ってあげます。
緑が残ると、できあがりが汚くなるそうです。
これが記念すべき私がむいたマトケ。
むいたマトケは水にさらしておきます。(空気に触れると黒くなっちゃいます。)
感想:皮が分厚く、中身はヌルっとしているので、ちょっと難しいです。むくのに時間がかかるとその分握っている時間も長くなり、バナナが黒くなっちゃって、そこをさらに削ってってやっていると、私が一本むき終わる間に、アグネスは4~5本むき終わっていました。さすがプロ!はやい!
マトケをむいた勲章。
もれなく手が黒くなります。
粘性もあり、これを洗って落とすのが大変。
2.お鍋の準備
お鍋の底にバナナの葉の葉柄?をこうやって敷き、水を加えます。
たぶんここ?
そして緑の葉っぱを上にのせる。
その上に黄色い葉っぱをのせる。
※黄色い葉っぱを上にすると、出来上がるマトケがより黄色くなっていいそうです。
そしてむいたマトケをもう一度きれいに洗って、スマートになったマトケを葉っぱの上におきます。
そして葉っぱで包んでいきます。
ぐいっ
上には、葉っぱを丸めたものを重石として置きます。
この上にさらに葉っぱを重ねて、別のお鍋で蓋をします。
3.火をつけて、蒸します。
ガスではなくもちろん木を燃やして火をおこします。
薪をくべるアグネス。
火が用意で来たら、お鍋をセットして蒸します。
待つこと1時間半。
できました。
4.つぶしてなめらかにします。
包んであった葉っぱ(上の方)を取り除きます。
もちろん激熱なので、水を掛けながら。
そして、取り除いた葉っぱを水に付けます。
そのあとは押す、
押す、
押す
するとマトケがマッシュされて、あの見覚えがあるマトケが完成します。
じゃーん。できあがり!
きれいな黄色!
これをお昼用、夜用って分けて、バナナに包んでました。
バナナの葉でパッキング
ちなみにお皿をつかってすくうのがウガンダ流。
5.美味しくいただく
一緒に作ったマトケを一緒に食べました。(この日のソースは牛肉です。)
美味しかったです。アグネスありがとう。
おわりに
マトケの皮むきは他の野菜の皮むきよりちょっとやっかいです。皮がかたい。すべる。そして手が黒くなる。ウガンダでは女の子は小さいときにマトケのむき方を習うそうです。
ウガンダ人によく「マトケの皮はむけるか?」って聞かれてて、やったことがないから「No」って答えていたんですが、「(一応)むけるよ」って答えられるようになりましたー。
機会があればぜひマトケむいてみてください。ウガンダ人に喜ばれます。
マトケ好きなウガンダ人にとって、マトケがむけるか、調理できるかは重要なんだと思います。
ちなみに運動会では、マトケむき競争という種目もあったりします。
給食用のマトケをつくるときは、こんな感じでマトケをつぶしてます。重労働。
ニュースから考えるウガンダ。卒業試験受験者数から見るウガンダ教育の実情。
今月頭(2017/8/3)にこんなニュースをみました。
「UNEBの受験登録者数100万人を超える」
※UNEB…Uganda National Examinations Boardの略。UNEBについてはもうちょっと先で説明しています。
このニュースの見出しを見て、
えっ 100万人って少なくない?
って直観的に思いました。そこで本当に少ないのかどうなのか調べて考えてみました。
はじめに:ウガンダの教育システムの概要
ウガンダの教育システムでは、小中高が7・4・2制です。(小学校は6歳からです。)
そして卒業するためには卒業試験(国家試験)に受からないといけません。試験に落ちた場合は落第して勉強し直すか、ドロップアウトすることになります。
イメージはこんな感じ。
小学校卒業試験 PLE = Primary Leaving Examinations
中学校(O Level)卒業試験 UCE = Uganda Certificate of Education
高校(A Level)卒業試験 UACE = Uganda Advanced Certificate of Education
そして、これらの国家試験を作成している機関が、ウガンダ国家試験委員会 UNEBです。
つまり、「UNEBの受験者数100万人」というのは、小中高の卒業試験の受験登録者が100万人ということです。
ニュースを見て思ったこと
ウガンダは子どもの数が多いはず…
小中高合わせて100万人って少なくない?
日本のセンター試験の受験者が50万人とかだった気がする
と思いました。そこで100万人ってどういう値なのか、実際に調べてみました。(自分にとって分かりやすいように日本のデータと比べてみました。)
ちなみに2016年度の日本のセンター試験の出願者数は 531,880人だったらしいです。
比べてみた
ウガンダと日本の人口ピラミッド
まずはウガンダと日本の人口分布を調べました。
ウガンダは人口増加率が3.3%(2015年)で世界第6位となっており、子どもがたくさん生まれてどんどん人口が増えていっている国です。
出典:http://www.populationpyramid.net/
ご覧の通り、ウガンダはピラミッド型。日本は壺型
ウガンダも日本も社会の時間に出てきた典型的な形ですね。
一見、ウガンダは日本より子どもの数が多いかのように見えます。
でも総人口はまだ日本の方が多い。
なので、19歳以下の両国の人数を出してみました。
やっぱりウガンダの方が子どもの数(合計)が多かった。でも15-19歳を見ると、日本の方が多いですね(びっくり)。
では、
UNEB(卒業試験)の受験者が100万人ってどういうことなのでしょう。
多いの?少ないの?妥当なの?
学校卒業人数
ニュース記事に乗っていたウガンダのUNEB受験者数と(年度がひとつずれますが)日本の小中高の卒業者数(2016年3月卒業)とを比べてみました。
参照:文部科学統計要覧(平成28年版)http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/1368900.htm
※小学校の卒業人数は6年生の人数を書いています。
結果:圧倒的に少ない!
順調にいけば学校を卒業する年齢(10-19歳)の人口はウガンダも日本も大きく差はありません。が、ウガンダで今年、実際に卒業をする可能性がある人数は、これだけしかいないんです。
UNEBの受験者が全員合格したとしても100万人ちょっと。日本は就学率100%と言われる小学校だけで卒業者が100万人を超えています。
学校の卒業試験を受ける段階まで到達できる子たちがこれだけ少ないということです。
学費が払えず学校に通えない子
学校によっては、進級にハードルを設けているところもあり、進級できなかった子
妊娠してしまって学校に通えなくなった子
などいろんな事情と理由があると思います。
ちなみに、卒業・進級ができなかった子、様々な事情で一度学校を離れた子、入学が遅れた子もいるため、同じ学年でも年齢にばらつきがあったりします。
私がいる学校(セカンダリースクール)にも27歳の生徒がいます。
改めてこのニュースから何がわかったかというと、
ウガンダは学校を卒業するために、試験に合格しないといけなくて大変ね、じゃなくて、
学校の卒業試験を受ける段階まで到達できる子たちがこれだけ少ないということ
おわりに
やっぱり100万人は少なすぎる。調べてみて比べてみて実感しました。
ウガンダでは国内トップの大学の就職率ですら20~30%くらいらしいです。仕事を探すのが大変な状況です。(日本のトップの大学群の就職率は80%前後)
履歴書にはPLE, UCE, UCAEの結果を書く…そんな中、学校を卒業できなかった人たちが手にできる仕事って・・・・。
UNEBに合格して、大学に行くことだけがすべてではないと思います。
大学に行くことが難しい分、大事だし成功できる道と信じられていると思います。
日本ではここ数年で、大学に行かず、フリーランスになったりする人、ブロガーやYouTuberとして活躍する人たち、起業をする人たちが増えてきています。
必死に学費を払って、必死に勉強して、卒業しても就職口がないウガンダ。生き方・働き方の認識おいても、これまでの成功プロセスに捕らわれずLeap frog(蛙飛び)的なことがおこったりするのかなと思ったり。
※リープフロッグ型発展…技術などが段階を飛び越えて一気に進展する変化の形態
ほそく(おまけ)
とある新聞には最後の方にこんなことが載ってました。(笑)
the above number of registered students excludes those who did not register because their head teachers disappeared with candidates' money.
上記人数には登録料(受験料)を校長先生に持ち逃げされ(て登録されなかっ)た生徒の数は含まれていません。
バナナ!バナナ!バナナ!ウガンダのバナナ事情
こんにちは。おおのです。
わたし食べることが大好きなんです。ウガンダに行くことが決まったときはもちろん「ウガンダ ごはん」って調べちゃいました。
すると
ウガンダの主食は、バナナ、ポショ、米、キャッサバ、じゃがいも、さつまも・・・
って書いてありました。
ばばばばななが主食?
大丈夫かなって心配しました。
ということで?今日はウガンダのバナナ事情を紹介します。
ウガンダにあるバナナの種類
ウガンダで暮らしていると4つ種類のバナナに遭遇します。
- マトケ
- イエローズ(大)
- イエローズ(小)
- ゴンジャ
1個ずつ紹介しますね。
1.マトケ
マトケは調理用のバナナで、主食の一つにもなっています。皮が緑色。
これで20,000UGX(600円)くらいらしいです。
これがマトケ畑。
こういう風になるよ。
調理法は、バナナの皮を剝いて、バナナの葉で蒸すだけ。そうすると主食となるマトケができるようです。
蒸されたマトケはマッシュされたり、そのままゴロンって出されたりします。
それに豆などのソースをかけて食べるのが大定番料理です。この手前の黄色いやつたち。(ちなみにわたしのお昼ご飯たち)
味はー、マッシュポテトをより黄色く、より固く、味を控えめにした感じです。
特に私が住んでいるウガンダ西部ではマトケの生産が盛んです。
そして、みんなマトケが好き。わたしもポショより断然マトケ派です。
参考:これがポショね。トウモロコシの粉を練り上げたものです。(生徒たちのお昼ごはん)
よく聞かれることは、「マトケは剥けるか?」「日本にマトケはあるのか?」です。
両方とも「No」って答えると( ゚Д゚)って顔されます。
2.イエローズ(大)
私たち日本人におなじみのバナナ(フルーツバナナ)をイエローズと呼びます。
これですね。
甘くておいしいです。一房2,000~3,000UGX(60~90円)ぐらい。1本売りだと3~6円。
よく聞かれることは「日本にイエローズはあるのか?」です。
「あるけど、フィリピンとかから輸入しているよ」って答えると、(´・ω・`)って顔されます。
3.イエローズ(小)
イエローズにちっちゃい版があるんです。イエローズ(大)の半分くらいの長さのこれです。
これも甘くておいしいです。これで1,000UGX(30円)くらいです。
ウガンダ人はこの小さいやつの方が大きいやつより甘くて美味しいっていいます。
そう言われるとそんな気もします。
よく聞かれることは「日本にこのイエローズはあるのか?」です。
「ないよ」って答えると(‘_’)って顔されます。
4.ゴンジャ
町にいくと道端でバナナを焼いています。これをゴンジャと言います。
3本で1000UGX(30円)くらいです。
どっかで食べたことがあるような味で、ちょっと酸味がある気がします。
小腹がすいたときに買ったりします。
おわりに
バナナが主食の一つになっているウガンダ。主食以外にもバナナを見かけます。
ウガンダ人の大きなエネルギー源になっています。
ウガンダに来てからわたしも平日は毎日のようにバナナを食しています、元気です。
でも自炊ではマトケ作ったことないです。せっかくウガンダにいるので今度マトケの作り方を習ってみようかなと思っています。
7月のふりかえり
こんにちは。おおのです。
8月になっちゃいました。8月の日本よりウガンダは過ごしやすいですよー。
朝晩は寒いので、毛布かぶって寝てるくらいです。
月の初めなので、先月のふりかえりから。
7月の目標はこちら
評価指標(◎、〇、△、×)
目標1:活動計画を立てる
背景:
2017年1月にウガンダに来ました。生活や配属先での仕事にも慣れてきただろうというこの時期(半年後)に活動計画を出す決まりがあります。提出期限が明確にはないので、ちゃんと7月中に出そうと自分を律するためにこの目標を設定。
結果:◎
7月中旬に計画を作成し、カウンターパートと会話し、ちゃんと提出できました!
報告書に書いて出した、活動計画の概要を紹介します。
(時数制限あるので細かくは書けませんでした。)
カウンターパートと話し合いの時にはパワポでもうちょっと具体的なこと書いた補足資料も作ったよ。
そのかいがあってか、同僚もAgreeしてくれました。
計画作るときに「何書こう?」って考えました。考えていると、「あ、同僚よりここは得意だな」とかって気づいた部分もあります。それを活かしてどうやって一緒に取り組もうかなって思って、同僚に説明するときこうやってみました。一部資料抜粋。
私とあなた(同僚・生徒)の掛け合わせでよりよくなることをしていこうって伝えたくて。
この資料ベースに補足するところは掛け算かいてみました。
↓これは停電時の有効活用法一緒に考えたいってやつです。
これから:
あくまで計画なのでフレキシブルにやっていこうと思います。計画通り・予定通りにはいかないことが日常茶飯事なので。
目標2:一緒にアクセススキルUP
背景:
ウガンダではS4(中3~高1レベル)でMicrosoft Access(アクセス)を習います。
私の配属先にはコンピュータの先生が3人います。そのうち1人は主に低学年の授業(理論、Word, Excel)を担当していています。その先生に「アクセスの使い方を教えてほしい」って言われたんです。
わたし、ウガンダに来て初めてアクセスを触ったんですよね。でも慣れ親しんでいるMicrosoftさんのUI(User Interface)のおかげで国家試験の問題が解けるレベルにはすぐになりました。
でもまだ実はわかってないこともあると思います。教えることで私の知識も深まるので一緒にスキルアップをしていこうと思ってこの目標を設定。
ちなみに目標1の、活動計画の概要1-bの同僚に対する個別レッスンの一環です。
結果:○
スキルアップ中なので○です。
この先生、ちょっと遠くに住んでいて2拠点生活しているんですよね。週の前半は家族と過ごし、週の後半は働く(学校で授業)。なので学校に来る日は授業が詰まっているんですが、手が空いたときにちょっとずつちょっとずつ。
これから:
「いっぱい質問してごめんね。でも、ゆくゆくはアクセスも教えれるようになりたいの。」って言ってくれて…。私、一緒に頑張ります。
同僚への個別レッスンについては頑張っている取り組みの一つと思っているので別途記事を書こうかなっと思っています。ここでは長くなるしね。
目標3:パインを干してみる
背景と結果:◎
こちらの記事を参照ください。
これから:
美味しくて幸せになれるので、高頻度でパイン干すと思います。
みなさんもぜひお試しあれ。
7月のまとめ
8月の目標設定しました!
8月でTerm2(2学期)が終わります。はやい。終われば楽しみも待っているので頑張りまーす。
ついにパイン干してみました!ウガンダの太陽で作るドライパイン。
最近干し野菜をはじめたおおのです。
ウガンダは乾季です。雨が全然降りません。雨水タンクも枯渇したので、雨が降ってほしいなと思いながら、洗濯物と挑戦してみたかったパイナップルを干してみました。
なんでパインを干そうと思ったかは、こちらを見てください。
どうやって作ったの?
用意するもの
熟したパイン。
ウガンダでは1個60円くらいで買えます。
作り方
1.パインを剥きます。
私がウガンダに来て習得したスキルの一つ。(お隣さんに習いました!)
まな板だと果汁が収まりきらないので、桶の中に置いています。
まず、上と下を切ります。
そして、周りの皮をそぎ落とします。筒状になるよ!
そのあと適当なお大きさに等分しましょう。
そして、芯の部分をカット。
あとはそのまま食べる分(↓)を食べやすい大きさに!
干す分は、適度な薄さに。
2.水分をとります。
こんな感じでキッチンペーパーで2~3回水分をとります。
3.干します。
あとは干すだけ。
※下の段で芯も干してみました。
うまくできた?
うん!とっても!想像以上に美味しくできて幸せでした。
じゃじゃーん。
美味しすぎて、その日パイナップル買って帰らなかったのを後悔したくらい(笑)
芯はこんな感じ。
ちなみに2日干したよ。
気を付けよう
パインは薄く切りすぎると、ペラペラになりました。
ペラペラはペラペラで美味しいのですが、やっぱりちょっと厚みのある半生くらいの乾き具合の方が美味しいです。
とくに芯は繊維質なので、ペラペラよりも厚みがある方がおすすめ。
半生だと、そんなに日持ちはしないけど、そんなの気になりません。(すぐに食べ切っちゃうから(笑))
まとめ
パインが食べたい。1個食べきるのはつらい。でも冷蔵庫がない。
そんなときのドライパイン、最高。
砂糖も使っていないので健康的!
しばらくはまりそう。