ウガンダによりみち。

人生の寄り道でウガンダの村に来ました。新しい発見があるといいな。

提案って難しい!授業で見えてきたこと。と活動提案。

こんにちは。毎日学校に通うことに慣れてきたおおのです。

配属当初、同僚に「困っていることはないよ」と言われたので、できることを探そうと思って、2月の目標で「授業観察と分析」を挙げていました。
詳しくこちら

oochan-uganda.hatenablog.com

そして3月の目標は「同僚に活動提案」です。
授業観察でどんなことが見えてだきて、何ができそうかなと思ったかを紹介します。
そして今までの環境を振り返って仕事があるって素晴らしいことだなと感じました。

実技授業のよくある光景

まずはパソコンの実技の授業でよくある流れを紹介します。

  1. 演習プリントを配る。(ここだけで終わるときもあり。以降、生徒放置)
  2. プロジェクターを使って実際にマウスを動かしながら口頭でさらっと操作説明しながら見せる。(その間、生徒は前を見て聞く。パソコンをさわるのは禁止)
  3. 演習開始。(先生はいなくなる/自分の仕事をする→生徒放置)

 
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先生たちは、一度説明したからできるよねってスタンスです。

これを踏まえ…

できそうと思ったこと

配属後約3週間、授業を見ていて、改善できそうなこと/私ができそうなことを9個あげました。(長いので流し見で大丈夫です。)

1.Practical(実技)の授業のサポート

これは配属されてからずっとやっていることなのですが改めて必要だなと。
同僚はプロジェクターを使った説明をし終えると、生徒を放置。もちろん1回の説明でできるようになる子ばかりではありません。ひとりひとりのサポート、授業についてこれていない子たちのフォローアップが必要

2.Practical(実技)のレクチャー

操作方法の説明(プロジェクタ使って前でする説明)は同僚がメインでやっているんですが、私もできるかなと。

3.土日のコンピュータラボの開放

やっぱり授業の時間だけではパソコンを使って練習する機会が少ない。みんなもっと練習したいって言ってくれている。でも平日は授業で埋まっていてラボを開放できる時間もないし、生徒も自分の授業と自習時間ばかりで自由時間がない。土日の数時間、ラボを開放して自由に使って慣れてほしい。

4.復習教材の準備

現状、操作方法の説明はプロジェクターを通して、実際にマウスを動かしての操作を見せるのみ。演習に入ると、生徒はどこをクリックするんだったっけ?となっている。なので、復習教材を作って、それを投影しておくと見ながら演習できると思う。

5.生徒PCのファイル管理

現状、生徒が演習で作ったファイルを好き勝手保存していて、フォルダ内(My document直下)に大量のファイルが…。(汚い!)クラスごとに分けるとか何かしらルールを作りたい。

6.演習教材の電子データ配布

先週の続きで今日はこれをやりますって言うときがあります。先週最後まで演習が終わっていた人はすぐに新しいトピックの練習に入れるんですが、先週作ったファイルが保存できていなかったり、先週使っていたパソコンが今日は動かなくて別のパソコンだから一から作り直さないといけない、といったケースがあります。なので、進捗をそろえるためにも、配ったらどうかなと。

7.演習課題の答え合わせ

現状、答え合わせはありません。演習中まわってみていると、間違いに気づいていない生徒が多々。

8.座席表を作る

ラボの環境上、パソコンを立ち上げる順番が決まっています(シンクライアントで、1台のサーバを10台くらいのクライアントが共有して使っています。)低学年だと、ファイルの保存の仕組みが分かっていなかったりするので、別のサーバの席に座って、「ファイルがない」とかなっちゃいそう。座席決めちゃえばコントロールが楽かなと。出席確認もできるし(出席なんて今は取ってないけど。)

9.ICTのアイデアコンペ参加の手伝い

ウガンダのセカンダリースクール対象にICTで課題を解決するアイデアコンペがあるようで、今年は参加してみたいとのこと。私もイデア出しのお手伝いできるかなと。

 

というざっと9個の改善案/わたしにできそうなことをピックアップしました。

提案してみよう

これらについて同僚と話してみました。

私が勝手にやることもできるんですが、同僚も必要だと思ったことを一緒にやっていきたいからです。そして、一時的なものにならないようにしたいからです。私がいなくなってからも続かないと、振り回される生徒がかわいそう。

 

まだ英語が堪能ではない私は、これらをエクセルにまとめました。
そして、(日本人らしく現状を褒めながら)そう思った背景、取り入れることの効果
備考欄に実践するために必要なことを記載。
(表を作っていて、わたし会社員っぽいなと自分で思いました(笑))

 

そしてその表を同僚に見せて私の思いを伝えながら会話。その後、同僚に優先度をつけてもらいました。その結果、まずはこれから実践していくことになりました。

・(引き続き)Practical(実技)の授業のサポート

・復習教材の準備 (学年を絞って少しずつ)

・ICTのアイデアコンペ参加の手伝い ※締め切りが近いからまずこれをとのこと。

 

私は「コンピュータラボの土日開放」を一番やりたかったのですが、交渉が難しい。重要性はわかってくれた(と思う)のですが、生徒の数が多くコントロールが難しい、校則との絡みなどなどから、交渉決裂。

パソコンは実際に使えば使うだけスキルが身につくと思うし新しい発見があると思います。だからどうにかして機会を作りたいなと思います。なので引き続きいい方法がないか考えて再度提案したいと思います。同僚にもやり方はもう1回考えるから、また一緒に考えてねとお願いしときました。

 

そして各項目の同僚の意見についても書きたいのですが、長くなるので…「そんなことしたら生徒がlazy(怠け者)になるよ」っとか言われたり…(笑)

これから

まずは同僚もやってほしいと言ってくれた3つをやっていきます。(授業のサポートしつつ、回答の答え合わせもできるだけやっていきたいな。)

やっていく中でまた課題も見つかると思います。今回は漏れたほかの案も含めて再度同僚と話し合いながら、臨機応変に、そして、よりよい授業になるようにしていきたいなと思います。

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感想

提案・交渉って難しい。「私はこう思う、だからやろうよ」って伝えること、そしてそれをわかってもらうことの大変さ痛感しています。仕事を作るのって大変。今までは与えられていたことをこなしていたんだなとつくづく感じました。仕事があるって素晴らしい。

同僚たちは何年も今のやり方でやってきているわけです。そして生徒の成績もウガンダの中ではいい方です。そんな中、ぱっと来た外国人にいろいろ言われても、って思っちゃいますよね。

 

今のままでもいいかもしれないけど、生徒に寄り添った授業ではないし、できない子はおいてけぼり(そして進級できなくなったりします)。生徒たちのためにできることをしていきたいな。

 

この提案・交渉を通して、これは私にとって、(若手)会社員の時にはしてこなかった一つのチャレンジだなと思いました。 

 

 ボランティアって要望があったから派遣されているんでしょって思うかもしれませんが、実際はやることは自分で探してやっていかないといけない人も多いです。

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