ウガンダによりみち。

人生の寄り道でウガンダの村に来ました。新しい発見があるといいな。

ノートにキーボードを書きたい!教材作ってみた。けど・・・

こんにちは。おおのです。ウガンダのセカンダリースクール(中学高校相当)でパソコンの使い方を教えています。

 

私が教えている学校ではS1(シニア1:中学1年相当)とS2(シニア2:中学2年相当)はICTの授業が必須科目となっています。(S3(中学3年相当)以降は選択科目です。)

理論(theory)も実技(practical)も両方学びます。

 

パソコンが家にある生徒なんて本当に本当に少数です。なので、学校の授業で初めてパソコンを触る子たちがほとんど。

その子たちのために、教材を作ってみました

ある授業中

「キーボードで文字を打ってみよう」の授業がありました。まずは主要なキーの説明。そして実践。

 

そんな授業中に、ある生徒が目に留まりました。

みんな必死にキーボードで打ちたいキーを探している中、その子はノートを開いている。覗き込むと・・・・

 

キーボードを書こうとしいる…!

(が、難しくて途中で諦めてタイピングの練習をはじめました。)

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このノートを見て、

そうか、キーボードも身近にないんだよな…と再認識しました。

 

そして

キーボードの配置を復習したいのかな

タイピングのイメージトレーニングをしたいのかな

とすごくすごく応援したくなりました。

 

教科書なんてありません。キーボードの画像を印刷して配ればいいじゃんと思うかもしれないですが、全員に配ることなんてできません(お金がかかるから)。特定の生徒にだけ配ることも不公平になるのでもちろんできません。

 

さて、どうしたらよいかな…と考えました。

教材作ってみた

そしてこんなものを作ってみました!

キーボードの切り抜き!じゃじゃーん。

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実はこういう細かい地味な作業が好きだったりします。

 

できあがるまでの試行錯誤。

1.紙が薄い→3枚重ねる

厚紙がほしい!と思ったんですが、持ち合わせてなく…(近くに買えるところもなく)とりあえずコピー用紙を3枚重ねて、試しカッティング。

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やはり強度が…カッターで切ると切り口がボロボロに。そして、キーとキーの配置が近いので裂けやすい。

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2.破けやすい→セロハンテープでコーティング(表)

ちょっと強化できた。そしてカッターの刃を入れやすくなった。ってことで裏にもセロハンテープを貼ればもっといいのでは?と思い、

 

3.より強化→セロハンテープでコーティング(裏も)

より強化できた!3枚重ねた分、表から切り込みを入れても、一部、裏まで届いてなかったりしたので、裏からも切りやすくなった。

 

4.キーの配置を書くときに一緒に機能も書いて覚えてもらおう。

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そして最後は、かわいく(日本から持ってきていた)マスキングテープで回りをデコレーション。
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製作時間全部で1時間半~2時間くらい。

人間何をしても成長できるんですね。最初は1列分のキー切り抜くのに約30分を要し、完成は翌日に持ち越しかなと思っていたのに、コツをつかめばサクサクと切れるようになり(やりだしたら最後までやりたくなって)、思ったより短時間で切り抜きおわりました!

 

そして作りながら、こんな地味で細かくて時間がかかる教材づくりは日本人のボランティアだからこそできることなんじゃないかなと思ったりしました。

 

生徒の反応は?

使ってもらいました!

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きれいにかけた!評判上々。

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話を聞くとやっぱり。

キーの配置を覚えたい、主要なキーの機能を覚えたい、練習したい

みたい

とっても嬉しいし、重要なこと。

 

でも、思っていた以上に書くのに時間がかかった・・・・。

 

この子は、高校レベルからこの学校に来た子。中学時代はコンピュータの授業選択していなかったみたい。

 

とある放課後、1年生の子が質問に来てくれて、ついでに「キーボードの絵、描きたいって思ったことある?」って聞いたら、「うん」って言ったので、その子にも使ってもらった。 

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やっぱり時間がかかるね(途中から書いてもらっている私が申し訳なくなってきたり)…もっといい案あればいいんだけど。

もっと使いたいって子がいれば、今度どこかで厚紙を入手して、もっと丈夫なものを追加して作ろうかなと思いますが…

 

近くで見ていた子が「次、わたしも!」って言ってくれると思ったけど、言わず…(´・ω・`)需要ないかな。

やっぱアナログは嫌なのかな。書く前に実物で慣れるから大丈夫と思っているのかな、とか。

 

もっと需要あるかなと思ったけど…思うようにはいかないですね。

できることを試行錯誤していこうと思います。

 

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