先生、文字が消えちゃった。-授業の様子―
Osiibre ota? (ルニャンコレ語でこんにちはの挨拶) おおのです。
ウガンダのセカンダリースクール(中学・高校相当)でコンピュータの使い方を教えています。
演習の時間になるとこうやって手が上がるんです。
そこに駆けつけて操作方法を教えています。
そんな中でかわいいなと思った二コマをご紹介。
お題は、中1-2相当の生徒たちのMicrosoft Wordの授業。
この日はWordにテーブルを挿入して時間割を作ってみよう!の演習でした。
<完成サンプル>
同僚による操作方法の説明が終わり、さあ、演習開始。
一コマ目:先生、文字が消えちゃった。
しばらくすると、手が上がりました。
生徒1「先生、文字が消えちゃった。わたしMONDAYって打ったのにどっかいっちゃった。」
わたし「え?」
わたし (画面を見てみる。にやっ)
<生徒1の画面>
<Word Ribbonの状態>
わたし「MONDAYって打ったんだよね?そのあと何かした?」
生徒1「ううん、どっかいっちゃった。」
わたし「そっか。消してないならあるはず。探してみよっか。」
生徒1 (こっちを見てきょとん。)
わたし「そのセルを選択してみて(ハイライトしてみて)」
生徒1 (よくわからないが言われた通りやってみる。でも出てこないMONDAY。)
わたし「じゃあ、フォントの色を黒に変えてみよう」
生徒1 (言われた通りやってみる………出てきたMONDAY!!)
生徒1 (キラキラした目でこっちをみてくる)
「Thank you.」
わたし「なんでMONDAYが消えちゃっていたかわかる?」
生徒1「わかんない」
わたし「ここ(セル)を黄色に塗ったでしょ。そこに黄色(同じ色)の文字があったらどうなる?」
生徒1「・・・」
わたし「黄色の上に黄色がきたら見えなくなっちゃうよね?」
生徒1「・・・うん」
生徒1は、先にMONDAYの文字色を黄色にしちゃったんだと思います。
それで、「あ、文字じゃなくて、セルを変えるんだった」って思って
そのままセルの色を黄色にしてしまったんでしょうね。
「なんでそうなったか?」というところより、MONDAYが出てきて安心した様子。
わかってくれたのかな?と思いながらも他の子に呼ばれてしまい、次の子のところに。
二コマ目:先生、黄色くならない。
同じ演習問題でもう一コマ。
別の子の手があがりました。駆けつけると
生徒2「先生、ここのセルを黄色くしたいのに、黄色くならないの。ほら。」
わたし「え?」
生徒2 (やって見せる)
<生徒2の画面の様子>
まず色を変えたいセルを選択
そして、黄色に塗るボタンを押す。
わたし (うん、あってるあってる)
そして、テーブルはこうなった。
生徒2 (ほらっちゃんと黄色を選んでいるでしょって感じでわたしを見てくる。)
わたし (にやにや)
わたし「ちゃんと選んでいたから、できているはず。ここ(別セル)をクリックしてみて」
生徒2 (え?と思いながら言われた通りしてみる………黄色になった!!!)
わたし「なんで黄色くなかったかわかる?」
生徒2「…わからない」
わたし「セルを選択したら何色になる? 青だよね?」
「青と黄色で何色になる?」
生徒2「…!?」
こんなところで躓いてしまうのかと思った一コマでした。でもかわいい。
まとめ
ウガンダの子供たち、気軽にパソコンを触れる環境ではないんです。
学校の授業でしか触る機会がない子が多くて、想定外の質問が来たりして、にやにやしちゃいますし、なるほどなって勉強になります。
言われた通りやることは得意なんですが、とりあえずいじってみる(やってみる)ってこともしない子が多いなと思います。女の子は特に。
「ボタンそこに見えているよ!押してみていいんだよ」って思ったりします。
今回のかわいい2つの質問は、色の仕組み?の問題だったので、美術の時間をのぞいてみたいなと思いました。